遼 新アイアン不発…制度に難で5打差37位発進

[ 2011年5月13日 06:00 ]

10番、中嶋常幸(右)の横でティーショットの行方を見つめる石川遼

日本プロ選手権日清カップヌードル杯第1日

(5月12日 兵庫・小野東洋ゴルフ倶楽部=7158ヤード、パー71)
 19歳7カ月での国内メジャー最年少優勝を目指す石川遼(パナソニック)は1バーディー、1ボギーの71で首位と5打差の37位と出遅れた。今季自己最少の1バーディーしか奪えず、実戦初投入の新アイアンに課題を残した。5アンダーの66をマークしたジェイ・チョイ(27=米国)と金亨成(キムヒョンソン)(31=韓国)が首位に立った。
【第1R成績】

 何度もバーディーパットを打つのに決まらない。そのたびに石川は天を仰いだ。「5メートル以上のパットを決めるのは難しい。アイアンがもう少しピンに絡んでくれれば」。もどかしい展開は雨で重くなったグリーンのせいではなく、アイアンの精度の問題だった。

 グリーンに乗せてもバーディーチャンスと呼ぶには距離が長すぎた。パーオン率88・89%は1位。それなのにパット数は1・9375で122位という数字に苦闘ぶりが表れていた。3IからPWまで8本のクラブを入れ替えたことが、ショットの精度に影響した。

 マッスルバック型の新アイアンは操作性が高い半面、芯が小さい。投入初戦は「さすがになじんでないかな」と経験不足を感じたという。前半の18番では2打目を6Iでミスヒットし、警戒していた“目玉”になりやすいバンカーへ。1打では脱出できずにボギーを先行させた。一方で2番パー5では、今まで9Iで打っていた距離を1番手小さいPWで10センチにぴたり。課題だけでなく、新アイアンへの手応えも感じられた1日だった。

 ただし、バーディーはこの1つだけ。3年連続予選落ちの今大会、初日は「最低限」の結果に終わった。「ミドルアイアンで方向、距離が合ったショットが1つでも出れば」と2日目以降の課題は明確。新アイアンを手になじませながら反撃のチャンスをうかがう。

 ▼1位J・チョイ 初めてじんましんが出たのでびっくりした。バーディーアレルギーかな?(ラウンド中に全身にじんましんを発症も7バーディーを奪って初の首位)

 ▼3位宮瀬博文 40歳になったこともあって、あと何年やれるかと考える。1年でも長くやりたいし、メジャーで優勝したいね。(1番のイーグルなどで67を出し、初のメジャーVへ好発進)

 ▼3位松村道央 谷口さんにショットのアドバイスをもらって、アイアンの打ち方が少し分かってきた。あす以降も楽しみ。(さえたアイアンで5バーディーを奪う)

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2011年5月13日のニュース