豪栄道 4大関総ナメ!今場所も2桁へ慢心なし

[ 2011年5月13日 06:00 ]

琴欧洲(左)を突き落としで破った豪栄道

大相撲技量審査場所5日目

(5月12日 両国国技館)
 豪栄道が琴欧洲を破り4大関を総ナメにした。「突っ張ってくるとは思わなかった」と相手の攻撃に戸惑いながらも巧みに突きをかわし土俵を1周。最後は左の突き落としで仕留めた。1場所で4人以上の大関をすべて撃破した平幕は08年九州場所の東筆頭・豊ノ島以来5人目。「うれしいですね。(横綱、大関の上位と対戦する)ここで勝つことを目標にやってますから」

 昨年の名古屋場所では野球賭博問題に関与し全休。秋場所で東十両筆頭から再出発すると3場所連続で2桁勝利をマークした。今年初場所後には初心に戻って母校の埼玉栄高で稽古。その成果を見せるつもりだった、地元・大阪の春場所は八百長問題で中止となったが、「元気な姿を見せたかった。残念だけど春場所は4年に1回とかじゃなく、来年もある」と自分に言い聞かせ下半身強化に取り組み、出足を磨いた。

 1場所お預けになったが、師匠の境川親方(元小結・両国)も「スピードがついて立ち合いが良くなった」とその成長に目を細める。勢いに乗る日本人力士のホープは「今場所も目標は2桁。まだ5日目。ここから崩れたら前半良かった意味がない」と慢心はない。

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2011年5月13日のニュース