「遊び」発言の把瑠都に厳重注意、次は出場停止も

[ 2011年5月12日 06:00 ]

<大相撲5月技量審査場所4日目>把瑠都が安美錦(手前)との取組で強烈な立ち合いを見せる

大相撲技量審査場所4日目

(5月11日 両国国技館)
 日本相撲協会の放駒理事長(元大関・魁傑)が、3日目の取組後に「遊びの場所みたい」などと不謹慎な発言をした大関・把瑠都を呼び出し、場所中としては異例の厳重注意処分を下した。今後、同じような発言があった場合には出場停止処分とすることも通達。この日の取組では立ち合い一気の“強烈な一押し”で安美錦を圧倒した把瑠都だが、大関としての自覚のなさに理事長はじめ、協会幹部もついに堪忍袋の緒が切れた。

 協会幹部が把瑠都の「遊びの場所」発言にブチ切れた。この日、放駒理事長は午後3時前に国技館に到着した把瑠都をすぐに呼び出した。二所ノ関生活指導部長(元関脇・金剛)と出羽海事業部長(元関脇・鷲羽山)が新聞各紙を見せて真意を尋ねると、把瑠都は開口一番「冗談です」と答えたという。その発言がさらに幹部の怒りの火に油を注ぎ、二所ノ関生活部長は「お前の一言で(7月の)名古屋場所もできなくなる!」と激怒。その後、理事長室に移動して放駒理事長の説教タイムが始まり「次もやったら出場停止だ」と本人に通告した。

 把瑠都は前日の取組後に「お客さん、無料ですからたくさん見に来てくれている。でも、悪いけど遊びの場所みたい。気合入ると思う?」などと発言。再生に向けて協会が一丸となり、通常開催にこそできなかったものの技量審査場所としての開催にこぎつけただけに、半ば“無気力相撲”を認めるかのような発言は見逃すことはできなかった。場所前の力士会で放駒理事長が「土俵の信頼は土俵で取り戻すしかない」と伝えたばかりだけになおさらだ。

 理事長が場所中に力士を呼び出して厳重注意するのは問題横綱・朝青龍ですらなく、超異例のこと。打ち出し後、放駒理事長は「本人は“すみません”と言ってたけど言動と行動に注意しろと言った。子供じゃないんだから一回言ったら分かってくれないと。本当に問題がある」と怒りを超えてあきれ顔だった。

 把瑠都は自分へのいら立ちを土俵上でぶつけた。立ち合いで右上手を取って優位に立つと、あとは怪人らしく“一押し”で安美錦を土俵外へ。笑顔で戻ってきた前日とは違い、支度部屋では暗い表情。風呂場では大きな物音を立てたものの、帰り際には冷静になり「申し訳ない」と反省した。あとは土俵上で結果を残し“遊び”ではないことを証明するしかない。

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