キンクミ“寄せて、上げて”メジャー大会最年少V照準

[ 2011年5月5日 06:00 ]

<ワールドレディース・サロンパスカップ練習日>トレードマークのヘソピアスをつけて、明るい表情でラウンドする金田久美子 

 “寄せて、上げて”メジャー初タイトルを狙う。国内メジャー第1戦となるワールド・レディース・サロンパス・カップは5日に茨城GC西コースで開幕する。2年ぶりの出場となる金田久美子(21=レプロエンタテインメント)は4日、パー5でのバーディー奪取を鍵に挙げ、3打目でチャンスにつけるためのショートゲームを入念に調整。アプローチで寄せて、スコアを上げる作戦で、大会最年少Vに照準を定めた。

 キンクミに明るい笑顔が戻った。先週からグラついていたトップの位置がピタリと定まった。「トップがぎごちなくてクラブがきれいにボールに入らなかったのが、きのうの練習からやっと良くなってきた」と仕上がりに自信をのぞかせた。

 秘策もある。「ロングでバーディーを取っていきたい」とパー5が鍵と見ているが、1Wの平均飛距離約240ヤードと飛ばし屋ではないため、第2打でグリーン手前まで運び、第3打でチャンスにつけてバーディーを稼ぐ。アプローチで寄せて、スコアを上げる作戦だ。

 準備もしてきた。「パー5ではそれぐらいの距離が残るので」と100ヤード以内のショートゲームを重点練習。50~90ヤードを10ヤード刻みで打ち1球ごとにキャディーに誤差を指摘してもらった。球数にこだわらず「自分が納得するまで打つ」練習法で距離感を磨いた。

 2日には約2カ月ぶりに仲田健トレーナーの触診を受けた。この1カ月は連戦で優勝争いの緊張感もあり疲れが蓄積。「体がゆがみすぎ」と言われ、マッサージとトレーニングで「体を締めたり緩めたり」と調整。体のコンディションとともにゴルフも上向いてきた。

 この日も練習後、すぐにストレッチで体をケア。自ら編み出したカエルのようにしゃがむ新型ストレッチでは、ミニスカからパンツがのぞきそうな際どい体勢に…。周囲の視線に気づいて照れ笑いする天真らんまんぶりも発揮していた。

 2年前のこの大会では、初日に80を叩くなど100位で予選落ち。しかし、2週間前に初優勝を果たし、ひと回り大きくなった今は違う。優勝すれば昨年のモーガン・プレッセル(米国)の記録(21歳11カ月)を塗り替える大会最年少V(21歳8カ月)にもなる。「どういうゴルフができるんだろう。今の調子だったらいいゴルフができると思う」と自らの成長ぶりに期待していた。

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2011年5月5日のニュース