高橋 連覇に黄信号…チャンとの点差にぼう然

[ 2011年4月28日 06:00 ]

男子SPで演技する高橋大輔

フィギュアスケート世界選手権第3日

(4月27日 ロシア・モスクワ)
男子SPでは連覇を狙う高橋大輔(25=関大大学院)は80・25点で、トップに12・77点差の3位と苦しいスタートとなった。フリーは28日に行われる。

 高橋に大きな失敗はなかった。しかし、驚異的な世界最高得点をマークしたチャンとの差は約13点。「演技が終わってパトリック(チャン)の点数を見てビックリした。あそこまで点数が離れてしまうとなかなか厳しい」と素直に現実を受け入れるしかなかった。

 冒頭の2連続ジャンプは成功したかにみえたが、踏み切りのミスで減点された。バランスを崩しかけたステップやスピンで最高評価のレベル4を一つも取れなかった。新調したピンクに黒い襟のド派手な衣装で「マンボ」を舞って観客を沸かせたが、得点は思いのほか伸びなかった。

 日本勢初の連覇は厳しくなった。28日のフリーで、今季1度しか決まっていない4回転ジャンプの成功は不可欠だ。モスクワはシニアデビュー後に伸び悩んでいた8年前の高校3年時に5カ月間合宿して、その後の飛躍のきっかけとなった土地。「調子は今季の中で一番いい。彼のミス待ちしか勝つ方法がないけれど、自分はパーフェクトの演技をするしかない」。思い出の地で、奇跡を信じてフリーに挑む。

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2011年4月28日のニュース