理事会で酒気帯び運転の尾上親方の処分検討へ 

[ 2011年4月19日 21:17 ]

 大相撲の尾上親方(41)=元小結浜ノ嶋、本名浜洲圭志、熊本県出身=が東京都港区の路上で、道交法違反(酒気帯び運転)の疑いで摘発されていたことが19日、警視庁高輪署への取材で分かった。高輪署は同容疑で書類送検する方針。

 日本相撲協会は同親方の処分を協議する緊急理事会を、20日午後に東京・両国国技館で開催することを決めた。放駒理事長(元大関魁傑)は「(八百長問題で本場所ができない)こんな時期に自覚が足りない」と述べた。厳罰が予想されるが、理事長は「理事会でいろんな意見が出るでしょう」と話すにとどまった。

 高輪署によると、18日午後10時ごろ、港区高輪1丁目の国道1号で、片側3車線の中央車線に乗用車が止まっていると110番があった。駆け付けた署員が車内にいた尾上親方を発見。呼気検査をすると、基準を超えるアルコールが検出された。

 尾上親方は19日夜に東京都大田区の尾上部屋で記者会見し「深く反省している。社会人として軽率だった。申し訳ない気持ちでいっぱい」と目を潤ませて謝罪し、理事会の処分を全面的に受け入れる姿勢を示した。

 尾上親方によると、18日夜は東京都内で後援者と飲食。飲食後は約3時間休憩したというが、アルコールが抜けなかった。二所ノ関生活指導部長(元関脇金剛)の説明によると、信号待ちで寝てしまったという。

 尾上部屋には大関把瑠都関が在籍。八百長に関与したとして3人が引退勧告を受け、尾上親方も平年寄への2階級降格処分を受けた。

 ▼尾上親方(元小結浜ノ嶋)の話 社会人として軽率だった。軽はずみな行動を取り、弟子たちや親御さん、応援してくれている皆さまに申し訳ない気持ちでいっぱいだ。反省の気持ちしかない。

 ▼放駒理事長(元大関魁傑)の話 本当に申し訳ないとしか言いようがない。みんなで注意して最もしっかりしなければいけない時期に何を考えているんだ。自覚が足りない。とんでもない。

 ▼二所ノ関生活指導部長(元関脇金剛)の話 本人によると信号待ちで寝てしまったようだ。普通では考えられない。この時期に最も大事な危機感がなさすぎる。恥ずかしいし、情けない。

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2011年4月19日のニュース