早大主将ら石巻でボランティア 鍛えた体で泥かき出す

[ 2011年4月17日 17:21 ]

普誓寺の床下に流れ込んだ泥を、バケツリレーで運び出す早大ラグビー部員ら

 全国大学選手権で15度の優勝を誇る早大ラグビー部の辻高志監督と部員14人が17日、東日本大震災で甚大な被害を受けた宮城県石巻市の普誓寺で、床下に流れ込んだ泥をかき出して復興を支援した。日本財団の学生ボランティア派遣に同部が参加した。

 同寺は石巻港から約400メートルと近く、津波で建物全体が水をかぶった。部員は狭い床下に潜り込み、バケツリレーで泥を運び出した。山下昂大主将は「普段鍛えている力がラグビー以外で生かせるのは大事なこと。僕らの力が少しでも役にたてばいい」と力を込めた。

 辻監督は「映像では見ていたが、被害の大きさを目の当たりにすると心が痛い」と話した。19日まで滞在し、石巻市内で活動を続ける。5月には復興支援のための慈善試合も予定している。

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2011年4月17日のニュース