把瑠都、日馬富士ら双葉町民激励 ちゃんこ鍋振る舞う

[ 2011年4月17日 17:19 ]

避難所を訪問し、子どもたちと触れ合う大関把瑠都

 大相撲の玉ノ井親方(元大関栃東)や大関の把瑠都、日馬富士らが17日、埼玉県加須市の旧県立騎西高校(廃校)に役場ごと集団避難中の福島県双葉町民を激励に訪れ、ちゃんこ鍋などを振る舞った。

 日本相撲協会が企画。校内のホールでは約1500食分が用意され、力士らは汗をかきながら、ちゃんこ料理やうどんを大鍋から容器に盛っては町民に手渡した。

 主婦森野美智子さん(35)は「本物の力士が来てくれて励みになった」と頬を緩め、舌鼓を打った。次女凛ちゃん(4)も「(力士は)かっこいい」とにっこりした。

 子どもたちは浴衣姿の力士に抱きついたり、サインをねだったりした。Tシャツにペンで大きく書いてもらい「うれしい」と大喜びする子も。

 井戸川克隆町長は「夢」と記された元横綱大鵬の納谷幸喜さん(70)の色紙などを玉ノ井親方から贈られると、「町民は被災し落ち込んでいるが、これで元気が出ます」とお礼を述べた。

 把瑠都は取材に対し「これからも土俵で力強い相撲を見せて、被災者を元気づけたい」。世話人が井戸川町長と親戚という玉ノ井親方も「復旧まで時間はかかるが、町民が一致団結して頑張ってほしい」と話した。

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2011年4月17日のニュース