遼くん 今季獲得賞金全額寄付!「目標は2億円」

[ 2011年3月31日 06:00 ]

今季ツアー獲得賞金などを義援金として寄付すると発表した石川遼

 男子ゴルフの石川遼(19=パナソニック)が29日、今季ツアー獲得賞金の全額と1バーディーにつき10万円を東日本大震災の義援金として寄付することを発表した。復興に向けた長い道のりを共有するために、自らもシーズンを通じての支援活動を決意。3年連続での出場となるマスターズ(4月7日開幕、米ジョージア州オーガスタ・ナショナルGC)から石川の支援活動がスタートする。

 自分がやるべき支援の形は一体どんなものなのか。父・勝美氏やサポートスタッフと相談し、ようやく一つのプランがまとまった。マスターズに備えてオーガスタ入りしている石川は、それを自らの口で発表した。

 「今シーズンの自分の獲得賞金を全額寄付させていただくことを決めました」

 全額とは日本ツアーの賞金ランキングで用いられる金額のこと。プロ転向後の年間獲得賞金は3年連続で1億円を突破しており、この数字には海外メジャーの賞金も含まれる。つまり、来週のマスターズからカウントが始まることになる。

 さらに、日本ツアーでの1バーディーにつき10万円を寄付することも決めた。賞金額は順位で変動するが“バーディー基金”は自分のプレー次第。石川の年間獲得バーディー数(イーグル以上を含む)は08年が299、09年、昨年は300を大きく上回っており、3000万円前後の金額が見込める。

 もちろん例年と同じような成績を挙げられる保証はない。金額が予想より少なくなる可能性もある。しかし、石川は「そういう結果は全く考えていない。自分でもできるという確信はある。目標としてはトータルで2億円」と言い切った。

 震災が起きた時は米国にいたが、他競技の選手や女子プロゴルファーの活発な支援活動をインターネットで見てきた。宮里藍からも震災の4日後に「私はこういう支援活動をやろうと思っている」という内容のメールを受け取っていた。街頭募金活動を行ったジャンボ尾崎からは、動きの鈍い男子ゴルフ界に対する苦言もあった。

 「こういうのは早い者勝ちとか順番も全くないと思うし、遅かったらダメとか、やらなかったらダメってことはないと思う。だけど、やっぱり多少焦りはあった」と胸の内を明かした。

 始めるまでに少し時間がかかった分、支援活動は時間をかけて行っていく。「被災地の復興も長い戦いになると思う。だから自分も1度で寄付を終わらせるんじゃなくて、皆さんと一緒に戦うような気持ちで」。心も支援も一過性ではなく継続する。今季の石川のプレーは全て被災地への思いと直結している。

 ▼青木功 自分だけが動いてもダメで、人それぞれが表現すればいい。遼はそういう形で、俺はこういう形(チャリティーマッチ開催)。短期じゃなくて、長期にわたっていかに援助していくかが大事。

 ▼王貞治ソフトバンクホークス会長 素晴らしいこと。プロデビューしてから世の中のためにと集中していたと思う。自分の意思を表明するのは素晴らしい。いろいろな人が応援してくれるでしょう。

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