照明4分の1、外光入れ…東京選手権「節電」開催

[ 2011年3月14日 06:00 ]

東京電力の要請で電力を通常の25%に落とした東京武道館で、外光を取り入れて行われた柔道の全日本選手権東京予選

東日本大震災

 柔道の全日本選手権(4月29日、日本武道館)と全日本女子選手権(4月17日、横浜文化体育館)の東京予選を兼ねた東京選手権が13日、東京都足立区の東京武道館で予定通り開催された。

 主催した東京都柔道連盟は前日まで情報収集にあたったが、渡辺軍三・大会副委員長は「延期も考えてきたが、会場の問題があった。平日では(社会人)選手が集まることが難しい。交通機関の復旧で開催を決めた」と説明した。

 午前9時45分からの開会式では被災者への黙とうがささげられた。東京電力などの要請で、場内の照明は通常の4分の1に落とされたため、カーテンを開け外光を取り入れた。午前10時27分に緊急地震速報が流れた際は「ただいま、余震が起きています。落ち着いてください」との場内アナウンスが流れ、主審が「待て」のコール。大きな混乱はなかったが、場内はざわめいた。

 試合間隔を詰め、男女の決勝を同時に行うことで、予定より1時間ほど早い午後2時には大会が終了。関係者は安どの表情を浮かべていた。

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2011年3月14日のニュース