遼くんビックリ　２度の池ぽちゃもパー「大きすぎるご褒美」

第３ラウンド、通算５アンダーで16位の石川遼

キャデラック選手権第３Ｒ

（米フロリダ州マイアミ　ＴＰＣブルーモンスター・ドラル）
　１８番で第１打を池に入れながらも１３メートルのパット沈めてパーセーブ。「（入って）びっくりしました」とグリーン上で大きく跳びはねガッツポーズで締めくくった。

　１番（パー５）で２オンさせてバーディー発進したが、２番は第１打をバンカーに入れボギー。ただ、パットは好調だった。３番（パー４）で第１打を池に入れたが、９メートルのパーパットをねじ込んだ。「あれがあったから最後まで強い気持ちでできた」

　前半で二つスコアを伸ばした。後半はショットが安定したもののチャンスを生かせない。だが、１８番の「大きすぎるご褒美」で納得だ。３バーディー、１ボギーの７０で１９位から１６位へ。

　大震災に「自分が思っている以上に大変で、昨日よりも今日のほうがショックを受けている」と動揺を隠さない。自分にできることを考え、国内外のアスリートが発表する声明やブログに注視する。陸上の為末大のブログには大いに共鳴した。

　「今は自分たちにできることをやるしかない」と気持ちを固めた。首位とは８打差。「最終日は４バーディーを目指して、強い気持ちで戦う」と上位進出を目指す。（共同）