遼、19位後退も「少しでも勇気づけられたら」

[ 2011年3月13日 06:00 ]

14番で第3打バーディーショットはわずかにピン横へ。身体をくねらせてくやしがる石川遼

キャデラック選手権第2日

(3月11日 TPCブルーモンスター・ドラル=7334ヤード、パー72)
 石川遼(19=パナソニック)は前日サスペンデッドとなった第1ラウンドの残りを消化。米ツアー自己ベストの65をマークして単独2位で好発進したが、引き続き臨んだ第2ラウンドでは強風の中で2バーディー、4ボギー、1ダブルボギーの76と大きくスコアを落とし、通算3アンダーの19位に後退した。池田勇太(25=日清食品)は73で回り、通算3オーバーの53位。藤田寛之(41=葛城GC)は73で回って通算イーブンパーの34位となった。

 「何とかやりきりました」。石川の素直な心情だった。朝、インターネットで日本で大地震が起きたことを知った。埼玉にいる家族に電話をかけたが、なかなかつながらない。幸い父・勝美さんから「家族は大丈夫だからゴルフに集中して」とメールが届き、少しだけ平静を取り戻せた。

 しかし集中力を保つのに苦労した。2位で終えた第1ラウンド終了後には海外メディアから地震に関して質問され、多くの選手にも声を掛けられた。第2ラウンドは強い風に対処しきれず、ティーショットが乱れた。パットは引き続き好調だったが、全体で3番目に悪い76を叩いて首位と6打差の19位に後退した。

 「国内のメジャーなスポーツは中止されたり、中断されている。海外で活躍して、スポーツの力で少しでも勇気づけられたらいいなと思う。そういうふうに気持ちを切り替えてやるしかない」。残り2日間、石川はプロゴルファーとして今できることに全力を尽くす。

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2011年3月13日のニュース