相撲協会の運営審議会 夏場所実施の検討を要請

[ 2011年3月8日 19:41 ]

 日本相撲協会の諮問機関、運営審議会(会長=安西邦夫・東京ガス特別顧問)は8日、東京・両国国技館で臨時の会合を開き、八百長問題の調査が遅れて開催が危ぶまれている5月の夏場所について、ファンの心情を重視して実施の方向で検討するように相撲協会側に要請した。

 相撲協会の放駒理事長(元大関魁傑)は、問題の実態解明に当たる特別調査委員会の調査が完了した後で判断すると回答した。

 安西会長は八百長問題について、過去の究明には限界があると主張。その上で「今は大変なピンチ。相撲ファンの目がほかのスポーツにいかないためにはある程度、継続性も必要だ」と話した。

 安西会長はまた、八百長を監視する相撲協会の監察委員会に力士OBら外部の人員を登用し、もっと権威を与えるべきだとの案を協会に伝えた。

 運営審議会は学識経験者や財界人で構成され、相撲協会の予算や運営など重要事項について提言する。8人のメンバーで、この日出席したのは安西会長のほか塩川正十郎元財務相、五味康昌・三菱UFJ証券ホールディングス相談役の3人だけだった。

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2011年3月8日のニュース