新弟子検査に春最少36人「早く八百長問題解決を」

[ 2011年3月5日 11:28 ]

身体測定する日体大4年の明月院秀政。右は貴乃花親方

 日本相撲協会は5日、東京・両国国技館で新弟子検査を実施し、八百長問題で中止となった春場所で初土俵を踏む予定だった新弟子36人が受検した。卒業シーズンと重なり「就職場所」と呼ばれる春場所前の検査としては、義務教育修了が受検資格として定着した1973年以降で、2009年の41人を下回る最少の受検者数となった。

 この日は昨年の学生横綱で日体大4年の明月院秀政(22)=東京都出身、九重部屋=ら28人が身体測定に臨み、第1検査の体格基準(身長173センチ、体重75キロ以上)を全員がパス。体の小さい入門希望者が対象の2月の第2検査で既に第1検査の体格基準を満たした2人と、体力検査を通過した6人を加えた36人に内臓検査を行い、合格者は14日に発表される。

 八百長問題の影響で幕下15枚目格付け出しでのデビュー場所が“幻”となった明月院は「ショックだけど、早く八百長問題を解決してもらい、早く土俵に上がりたい」と前向きだった。新弟子検査担当として身長測定を担当した相撲協会の貴乃花理事(元横綱)は「これだけの人数が来てくれるとは思ってもいなかった。ありがたい。すくすくと育ってほしい」と感慨深そうに話した。

 春場所前の新弟子検査は例年大阪市内の病院で行われるが、今年は両国国技館に会場が変更された。

続きを表示

2011年3月5日のニュース