横審 八百長問題を受け3・10に臨時会合

[ 2011年2月21日 06:00 ]

 日本相撲協会の横綱審議委員会(横審)が3月10日に臨時の会合を開くことが分かった。八百長問題を受け、鶴田卓彦委員長(日本経済新聞社元相談役)が、急きょ各委員に招集をかけた。

 横審は昨年2月に朝青龍に引退を勧告するため臨時会合を開いたが、定例会合(年6度の本場所翌日)以外で議論の場を持つのは異例のこと。放駒理事長(元大関・魁傑)も出席予定で、八百長問題の再発防止委員会に横審のメンバーを加えることを要望する見通し。沢村田之助委員(歌舞伎俳優)は「1、2人でも入れてほしい」と話している。

 横審は60年以上前から協会の諮問機関として活動。だが今回の問題では、相撲協会から一切相談がなく「今は完全に無視されている」(沢村委員)とメンバーの不満は高まっている。また、特別調査委の伊藤滋座長(早大特命教授)に昨年8月に文芸春秋誌上で「(横審は)昭和の遺物」と批判された経緯もある。伊藤座長には横審の総意として抗議文を送ったが、「何の返答もない」と沢村委員は憤りをあわらにする。「(横審から)逃げ回っている人が調査の委員長を務められるのか」と伊藤座長の姿勢にも注文をつけていく考えを示していた。

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2011年2月21日のニュース