「SANYO」残った!執念の逆転で決勝進出

[ 2011年2月20日 06:00 ]

<三洋電機・東芝>決勝進出を決め雄たけびを上げる三洋電機フィフティーン

日本選手権・準決勝 三洋電機33-21東芝

(2月19日 秩父宮)
 ラグビー日本選手権は19日、秩父宮ほかで準決勝が行われ、決勝はトップリーグ(TL)ファイナルと同じカードになった。TL覇者で4連覇を目指す三洋電機は東芝に33―21で逆転勝ち。前半29分に3―21と18点差をつけられたが、9―21で折り返した後半に猛反撃。21―21で迎えた23分にWTB北川智規(27)が約85メートルの独走トライを挙げて勝ち越した。4月にパナソニックの完全子会社となるため「SANYO」で戦う最後の大会。27日の決勝(秩父宮)では、神戸製鋼に37―33と競り勝ったサントリーと戦う。

 「SANYO」の名前を消すわけにはいかない。21―21で迎えた後半23分、三洋電機が自陣ゴール前でビッグプレーを見せた。東芝が5メートルライン付近のスクラムから左に展開。ヒルからブリューへのパスを「狙っていた」北川智がインターセプト。約85メートルを走りきってインゴールに飛び込んだ。社内広報部所属の北川智は「みんな三洋が好きでプレーしている。三洋の名前を消したくなかった。朝礼でも暗いニュースばかりで、僕らラグビー部がいいニュースを届けたい」と胸を張った。

 1月30日のTL決勝以来3週間ぶりの試合。序盤はリズムに乗れなかった。3週連続で試合を行う東芝FWの縦突破に劣勢に回り、DFラインを次々と破られ、前半28分までに3トライされた。3―21。それでも霜村主将は「不安になった。でも僕らには特別な思いもある。諦めることはなかった」と前を向いた。前半18分には司令塔ブラウンが負傷退場のピンチに陥ったが、途中出場のSO入江はキック多用からボール継続に戦法を替えて主導権を握った。後半は4トライを決めて、無失点に抑えて逆転した。

 飯島均監督(46)は「ものすごく興奮した。最後まであきらめないで果敢に挑戦した選手を誇りに思う」と感激の表情を浮かべた。決勝はトップリーグファイナルで28―23と下したサントリーとの再戦。勝てば日本選手権4連覇。7連覇した新日鉄釜石(78~84年度)、神戸製鋼(88~94年度)に次ぐ3チーム目の快挙となる。06年度の東芝以来2チーム目となるTLとの2冠制覇もかかる。指揮官は「三洋電機の集大成として4連覇をしたい」と力を込めた。「SANYO」最後の試合で金字塔を打ち立てる。

 <東芝、リード守れず…>18点のリードを守れなかった。ヒルのシンビンで14人となった間に追いつかれ、25分に「オプションミス」(広瀬主将)でインターセプトトライを許して力尽きた。「後半はボールがなかった」と瀬川監督は支配率で圧倒された後半を敗因に挙げた。今季途中で退任を決断した指揮官は「やり切りました」と4季を振り返り、和田バックスコーチに後任を託すことを表明。CTB仙波が主将に就任する。

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