海外参戦選手の義務出場末達成はシードはく奪

[ 2011年2月17日 06:00 ]

樋口久子前会長(右)からバトンを渡される小林浩美新会長

 日本女子プロゴルフ協会は16日、都内で総会を開き、小林浩美会長(48)の下、新体制が発足した。

 総会ではツアー規定の改定を決定。宮里藍ら海外で活躍する国際ツアー選手には年間20%の出場義務試合に達しない場合は100万円の罰金を科していたが、12年度からは罰金をなくしシードから外すことを決めた。樋口相談役が「日本でプレーする姿をファンに見せてほしい。スポンサーの方も日本選手の頑張りを期待している」と語ったように、強力な外国勢への“切り札”として宮里、上田らトップ選手の出場機会を確保することになった。

 また、海外ツアーの選手が予選会を受ける場合、これまでは実績に応じて免除規定があったが、11年度からは一律、1次予選会からの出場を義務づけた。海外から日本ツアーに参戦しづらい状況になるが、小林会長は「日本を目指す選手にとってはフェア」と強調した。

 ≪樋口氏「あっという間の14年間」≫5期14年間、会長を務め、新たに相談役を務める樋口久子氏(65)は「14年間の重責は果たせたかなと思う。あっという間の14年間だった」と振り返った。就任した当時はバブルが崩壊した直後でツアーが低迷していたが、組織改革などで現在の隆盛を築いた。「ゴルフを愛しているし、苦労した感覚はない。相談役として力を尽くしたい」と新体制のサポートを誓った。

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2011年2月17日のニュース