野球賭博事件 胴元側の元力士ら4人起訴

[ 2011年2月16日 19:05 ]

 大相撲の野球賭博事件で、東京地検は16日、力士らから賭け金を集めて賭博を開催したとして賭博開帳図利罪で元十両の古市貞秀(34)と母米子(63)、元幕下の藪下哲也(29)の3容疑者を起訴した。同ほう助罪で元幕下の山本俊作容疑者(35)も起訴した。3人の元力士はいずれも阿武松部屋に所属していた。

 起訴状によると、古市、米子両被告は2010年5月、4人に計28万円を賭けさせ、藪下被告は09年4~5月に6人に計52万円を賭けさせたとしている。山本被告は藪下被告の行為をほう助したとしている。

 捜査関係者によると、千葉県習志野市内にある阿武松部屋の中などで、賭け金の受け付けをしていた。テラ銭と呼ばれる主催者側が受け取る手数料は、客が勝った額の1割だったという。客の現役力士ら9人は15日に書類送検された。

 古市被告が主催した賭博に参加したのは境川部屋の現役十両・城ノ龍(27)や、元大関琴光喜(34)への恐喝未遂などの罪で公判中の指定暴力団山口組系組幹部安田善彦被告(46)ら。山本被告側には十両大道(28)ら阿武松部屋の力士や元力士が参加。同部屋の幕下大和富士(26)は双方の賭博に参加したという。

続きを表示

2011年2月16日のニュース