元大関・琴光喜恐喝で安田被告に懲役4年を求刑

[ 2011年2月16日 06:00 ]

 野球賭博事件で元大関・琴光喜から口止め料名目で現金を脅し取ろうとしたなどとして恐喝未遂などの罪に問われた指定暴力団山口組系組幹部安田善彦被告(46)の公判が15日、東京地裁(登石郁朗裁判長)で開かれ、検察側は懲役4年を求刑した。弁護側が刑を軽くするよう求めて結審。判決は28日。

 検察側は論告で「現役力士を場所中に呼び出して意思と行動の自由を侵害した。弱みにつけ込んだ卑劣な犯行」と指摘。弁護側は最終弁論で元力士古市満朝被告(38)=分離公判中=が主犯だとして「安田被告は協力者にすぎない」と訴えた。論告によると、安田被告は、古市被告、別の組幹部万谷里弘被告(37)=同=と共謀し10年3月、床山を通じて呼び出した元琴光喜に「“賭博をやっていることをばらされたくなかったら1億円出せ”と暴力団員が言っている」と迫り、現金を脅し取ろうとした。

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2011年2月16日のニュース