北の湖親方「ただただ謝るしかない」

[ 2011年2月8日 12:08 ]

大相撲春場所の中止を受け、大阪相撲案内所組合との協議に臨む日本相撲協会の北の湖親方(左)

 大相撲春場所担当部長の北の湖親方は8日、チケット販売ができなくなった相撲案内所(相撲茶屋)と売店の経営者らと、チケットの払い戻しなどについて、それぞれ大阪府立体育会館(大阪市浪速区)内で非公開で協議した。

 大阪相撲案内所組合の清水武組合長(67)によると、北の湖親方は冒頭「ご迷惑をお掛けして申し訳ない」と謝罪。2月末をめどに、客に渡ったチケットを回収することなどを話し合った。

 清水組合長は、一連の不祥事で例年以上に営業活動を強化してきたと明かし、「このまま(本場所が)なくなるとは思っていないが、(開催が)途絶えたのはさみしい」と話した。

 大相撲大阪売店組合との話し合いでは、組合側が「来年は(春場所を)復活させてください」と訴え、北の湖親方は「努力する」と答えた。

 北の湖親方は協議後、「大変心苦しく思っている。ただただ謝るしかない」と話した。

 大阪府立体育会館も減収となる。春場所に伴う使用料は約7500万円で年間収入の約4分の1に相当。府教育委員会によると「3月中の代替利用を埋めるの困難」という。直接の経済的影響は、府の指定管理者となっている南海電鉄ら2社が受けることになり今後、協会との間でキャンセル料が協議される見通し。

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2011年2月8日のニュース