予想上回る長期戦に5月の夏場所開催もピンチ

[ 2011年2月5日 23:09 ]

 特別調査委員会による八百長疑惑の解明は、当初の予想をはるかに上回る長期戦の様相を呈してきた。3月の春場所どころか、5月に東京・国技館で開かれる夏場所まで影響が及ぶことも考えられる。

 主に弁護士の4委員が、疑惑の14人に対する綿密な聴取のほか、親方や力士ら千人近い全協会員を対象とした八百長の実態調査アンケートを担当した。

 膨大な資料の分析に加え、14人から任意提出される携帯電話のメール解析に約2カ月を費やす。しかもまだ全員から集まっておらず、伊藤滋座長は「例えば(携帯電話が)壊れましたと言われれば、どうすることもできない」といら立ちを隠せなかった。

 14人の調査が終わるのは4月以降にずれ込むという。その過程で新たな関与者が浮上すれば、夏場所の開催も危うくなる。伊藤座長は「それは関係ない。(本場所を)やる、やらないは協会が勝手に決めることだ」と突き放した。

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2011年2月5日のニュース