春巡業にも影響…準備着々「どうしてくれる」と憤る関係者も

[ 2011年2月5日 16:38 ]

大相撲八百長メール問題

 大相撲の八百長疑惑は、4月に全国5カ所で予定されている春巡業にも影響を与えている。

 4月10日に茨城県鉾田市で開催予定の「福祉大相撲鉾田場所」。2月1日までに販売予定の入場券の約6割が売れた。2日の疑惑発覚以降、事務局には「やってほしい」との電話が10件以上寄せられた。中止を求める電話はわずかという。土俵作りに使う専用の土10トンもすでに購入済みだ。

 開催か中止かの結論は、6日に公表が予定されている日本相撲協会の調査結果を踏まえて判断するといい、担当者は「楽しみにしている住民が困る。なるべく早く結果が知りたい」と困惑する。

 4月9日に神奈川県藤沢市で予定されている「大相撲藤沢場所」も入場券の85%をすでに販売。市内にはポスター5千枚と横断幕35枚が張られ、入場者に配るお土産も発注済みという。勧進元(興行主)の最上重夫さん(61)は「中止せざるをえない場合、相撲協会がこちらにどう対応してくれるのか、協会に質問状を出している。中止になれば大変な被害だ」と憤る。

 三重県伊勢市の「神宮奉納大相撲」(4月3日)の入場券販売は2月下旬から。担当者は「今のところ様子を見ている」とだけ話した。4月8日に東京、16日には長野市でも予定されている。

 8月に秋田市で開催予定だった夏巡業「大相撲秋田場所」の中止が5日までに決まっている。

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2011年2月5日のニュース