元琴光喜の取組も賭けの対象の可能性

[ 2011年2月5日 06:00 ]

 大相撲の野球賭博事件で、警視庁に逮捕された阿武松部屋の元幕下・山本俊作容疑者(35)が相撲の取組も賭けの対象にしていた疑いが浮上した問題で、元大関・琴光喜の取組も賭けの対象に含まれていた可能性があることが4日、関係者への取材で分かった。

 山本容疑者が琴光喜に送ったメールに、琴光喜の取組を対象にしていることをうかがわせる記述があった。関係者によると、八百長疑惑との関連は確認されておらず、元琴光喜が自分の取組で賭けをしていたかも不明。

 メールの日付は07年11月11日の九州場所初日。相撲賭博を示すとみられる「五番勝負」の記載とともに、元琴光喜を含む幕内の取組が5つ並べられていた。当時東大関だった琴光喜は西小結の安馬(現大関・日馬富士)に敗れている。

 元琴光喜は、野球賭博発覚のきっかけとなった恐喝事件の被害者。山本容疑者は、指定暴力団山口組弘道会系組長(死亡)の勧めで06年に胴元を引き受け、元琴光喜や元大嶽親方(元関脇・貴闘力)ら10人以上が野球賭博の客だったとされている。

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2011年2月5日のニュース