八百長疑惑で春場所の前売り発売延期

[ 2011年2月5日 06:00 ]

<大相撲八百長関連>大相撲三月場所のポスターがはがされた大阪府立体育館

 相撲協会は4日、6日に予定されていた春場所(3月13日初日、大阪府立体育会館)の前売りチケット販売開始の延期を発表した。

 放駒理事長(元大関・魁傑)は「(特別調査委の)調査がもう少し時間がかかるので延ばそうとなった。うやむやのままではいけない。ファンに対して申し訳ない」と神妙な面持ちで理由を説明した。春場所開催について理事長は「気持ちとしてはやりたい。でも、ファンに理解してもらえない状態でいいのかどうかを考えないといけない」と6日の臨時理事会で中止も視野に協議する意向を示した。

 八百長問題の調査について理事長は「予定通りに進んでいる」と説明していたが、特別調査委との間で調査の見通しに対する“見込み違い”も起きた。16日の春場所御免祝や28日に予定されている番付発表などについて担当の北の湖部長(元横綱)は「6日の緊急理事会が終わらないことには分からない」と厳しい表情で話した。旧両国国技館の改修工事で開催されなかった1946年夏場所以来の本場所中止が、いよいよ現実味を帯びてきた。

 ≪大相撲トーナメントなどの払い戻し開始≫八百長疑惑の発覚を受けて中止が決まった日本大相撲トーナメント第35回大会(フジテレビ主催、6日開催予定)と、第44回NHK福祉大相撲(11日開催予定)の入場券払い戻しが4日始まった。NHKは入場券5000枚を用意し約3000枚が3日までに売れていた。フジテレビは販売枚数を明らかにしていない。払い戻しはともに購入先プレイガイドで可能。フジテレビ、NHK厚生文化事業団のウェブサイトでも説明している。

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2011年2月5日のニュース