相撲も賭けの対象に…組対3課、立件可否検討へ

[ 2011年2月4日 06:00 ]

大相撲八百長メール問題

 大相撲の野球賭博事件で、警視庁組織犯罪対策3課に賭博開帳図利ほう助の疑いで逮捕された阿武松部屋の元幕下・山本俊作容疑者(35)が、大相撲の取組を賭けの対象にしていたことをうかがわせるメールを、野球賭博の客となっていた力士らと送受信していたことが3日、捜査関係者への取材で分かった。八百長疑惑に関連する取組は含まれていなかった。

 プロ野球の公式戦だけでなく、大相撲の取組自体が賭けの対象となっていた可能性が新たに浮上。これまでの捜査で、山本容疑者は野球賭博が角界にまん延するきっかけを作ったとみられており、組対3課は、「相撲賭博」についてもメールの内容などを精査して立件の可否を検討する。

 捜査関係者によると、山本容疑者は、指定暴力団山口組弘道会系組長(死亡)の勧めで06年に胴元を引き受け、元大関・琴光喜ら10人以上が野球賭博の客だったとみられている。山本容疑者は、弱いチームに加点して面白みを高める「ハンデ表」を組長側から携帯電話のメールで入手。客に転送して予想や賭け金を受け付けていた。山本容疑者は、力士ら6人を客とした野球賭博で、胴元の元幕下にメールでハンデを送信するなどして開帳をほう助した容疑で逮捕された。

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2011年2月4日のニュース