10センチ差Vに苦笑い 湯本「弱さが出た」

[ 2011年1月23日 16:05 ]

優勝し表彰台で笑顔の湯本史寿。右は3位の一戸剛

TVh杯ジャンプ大会

(1月23日 札幌市大倉山=HS134メートル、K点120メートル=)
 首位で迎えた2回目、空中でバランスを崩して着地も失敗したが、飛距離にして約10センチの差で21歳の栃本をかわした。5歳年長の湯本は「優勝者のジャンプではないですね」と苦笑いした。

 1回目は力強い踏み切りから滑らかに空中姿勢に移り、169センチの小柄な体がヒルサイズに迫った。2回目は栃本の大ジャンプに「勝つにはそれくらいは飛ばないと」と思った。その結果の失敗。「力んだ。弱さが出た」と精神面を反省した。

 初めてという長期の腰の痛みから順調に回復し、8日に大倉山で2勝して世界選手権代表をたぐり寄せた。その後調子を落として踏み切りで体が前方に流れてしまった。気持ちは焦ったが、26日に欧州遠征に出発する前に優勝したことで手応えをつかんだようだ。

 代表5人の世界選手権で、4人で挑む団体のメンバー入りを目指す。まずは欧州でのワールドカップ(W杯)でアピールしたい。「やってきたことが安定して出せれば、それなりの結果はついてくると思う」と意欲的に話した。

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2011年1月23日のニュース