サントリー“下克上”だ!東芝下し決勝進出

[ 2011年1月23日 06:00 ]

東芝を破り、ガッツポーズで喜ぶ竹本(手前左)らサントリーの選手たち

トップリーグプレーオフ準決勝 サントリー17-12東芝

(秩父宮)
 準決勝1試合を行い、リーグ戦4位のサントリーが同1位の東芝を17―12で下し、3季ぶり3度目の決勝進出を果たした。リーグ戦(10日、10―26)の雪辱を期したサントリーは前半に2トライを決めて12―0で折り返すと、後半は3連覇を狙った東芝の攻撃をしのいで逃げ切り勝ち。30日の決勝(秩父宮)は23日の三洋電機(リーグ戦2位)―トヨタ自動車(同3位)の勝者と3季ぶり2度目の優勝を懸けて対戦する。

 ノーサイドの瞬間、No・8竹本主将を中心に泥だらけになったサントリー・フィフティーンの歓喜の輪が広がった。12日前のリーグ戦で完敗した東芝に逃げ切り勝ち。竹本主将は「チーム一丸で雪辱できた。このユニホームの汚れが頑張った証」と胸を張った。

 リーグ戦はブレークダウン(ボール争奪戦)で8回もターンオーバーされて敗れた。エディ・ジョーンズGM兼監督(50)は準決勝までにはげた芝生の上で格闘させる練習で徹底的に鍛えた。指揮官は「東芝に接点で負けなかった」とメンバーを称えた。

 今季は「アタッキング・ラグビー」を標ぼうしている。リーグ戦は横に展開したが、準決勝は一転して新人SH日和佐の縦突破から好機をつかんだ。世界最多139キャップの元オーストラリア代表SHグレーガンから「前が開いたら走れ」と指示され、自らのビッグゲインで前半29、後半10分のトライにつなげた。

 プレーオフではリーグ戦4位からの優勝はない。「プロ野球でリーグ3位から日本一に輝いた千葉ロッテのように下克上を起こしたい」とプロップ畠山。決勝の30日が51回目の誕生日となる指揮官に二重の喜びをもたらすつもりだ。

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