友情のスクラム 番外編へ 大阪朝鮮高が親善試合

[ 2011年1月21日 17:30 ]

全国高校ラグビー2回戦で脳振とうを起こした大阪朝鮮高の権裕人選手

 友情のスクラムは番外編へ―。第90回全国高校ラグビー大会で、脳振とうを起こして3回戦以降の試合に出場できなくなった大阪朝鮮高のCTB権裕人選手(18)のために、優勝を分け合った東福岡、桐蔭学園(神奈川)の選手らが、大阪朝鮮高と親善試合を22日に行う。

 権選手は高校日本代表候補。初戦の2回戦で頭部を打って途中交代した。脳振とうと診断されたため、大会規定により3週間、試合出場が不可能になった。主力の離脱もあり、大阪朝鮮高は準決勝で桐蔭学園に敗れた。

 親善試合は、大阪朝鮮高の呉英吉監督(42)の呼び掛けに応じた交流のある高校の選手が参加。呉監督は「裕人のためにというか、そういうところですよね。感謝しています」と語る。

 チームの枠を超えた友情が形となった試合は、22日午後2時20分から兵庫県西宮市の関西学院大グラウンドで行われる。

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2011年1月21日のニュース