スーパー10歳・美宇、半分満足2勝…3回戦で敗退

[ 2011年1月21日 06:00 ]

女子シングルス2回戦で大学生に勝って3回戦に進んだ平野美宇

 卓球全日本選手権は20日、東京体育館で第3日が行われ、小学4年生の平野美宇(10=ミキハウスJSC山梨)が女子シングルスで2勝目を挙げた。前日の1回戦で、福原愛の持つ最年少勝利記録(11歳1カ月)を更新する勝利を挙げたのに続いて、2回戦では大学3年生を3―1で撃破。3回戦で大学4年生にストレート負けしたが、一般で堂々の2勝をマークした。4回戦に登場した福原愛(22=ANA)、石川佳純(17=ミキハウスJSC)らは順当に勝ち上がった。

 テレビカメラ約20台、報道陣約60人以上に囲まれての試合にも動じることはなかった。前日“愛ちゃん超え”を果たして、さらに注目が増した2回戦。平野は大学3年生相手にも軽快なフットワークと巧みなバックハンドでペースをつかんだ。

 「(テレビカメラに)自分は緊張しないけれど、相手が結構緊張する」と余裕しゃくしゃく。第2ゲームは落としたものの、最終ゲームは10連続得点で締めくくる圧巻の内容で、10歳にして一般2勝の快挙を達成した。

 「2回勝ったのはまあまあうれしい。でも3回戦で負けたのが悔しい」

 3回戦では大学生のカットマンにストレート負け。相手は大人でも負ければ悔しさが先に立つ。今大会の自己採点も「最後負けたので、85点ぐらいです」と厳しい。だが、この負けず嫌いな性格も大きな魅力だ。

 「来年は4回くらい勝ちたい」と4回戦から登場する福原らシード選手撃破も視野に入れる。将来の夢は「オリンピックの金メダル」とはっきり口にする10歳の可能性は無限大に広がっている。

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2011年1月21日のニュース