北島「もう一度五輪で勝負に行くぞっていう気持ちにさせたい」

[ 2011年1月17日 16:49 ]

男子200ヤード平泳ぎで優勝し、隣の選手と握手する北島康介(左)

 競泳男子平泳ぎの北島康介(日本コカ・コーラ)が16日、練習拠点のロサンゼルス近郊のカリフォルニア州ロングビーチで行われた記録会でことし最初のレースに臨み「去年とは違う泳ぎに非常に手応えを感じた」と明るい表情を見せた。

 25ヤード(約23メートル)の短水路プールで争った200ヤード平泳ぎ。大きな泳ぎが持ち味で、短水路ではやや力任せになりがちだったが、この日は滑らかに加速して自己記録に0秒41まで近づけた。北島を南カリフォルニア大で指導するサロー・ヘッドコーチは「体調が不十分でも泳ぎはいい。特に最後の50ヤードは大変良かった」と驚きを口にした。

 7月の世界選手権(上海)で2大会ぶりの出場を目指す。「もう一度、世界と戦う緊迫感を自分に植え付けて、来年の五輪で勝負に行くぞっていう気持ちにさせたい」と、3連覇がかかるロンドンへの道筋を描いた。

 昨年は8月のパンパシフィック選手権でシーズン世界最高記録で2冠に輝いて復活を印象づけた一方で、11月の広州アジア大会はけがで精彩を欠いた。競泳界で28歳は若くない。いまも左ひざに「嫌な感じはある」と認めたが「うまく付き合う。バランスを整え、新しい泳ぎをつくりにいく」と、前向きな姿勢を失っていなかった。

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2011年1月17日のニュース