丸ちゃん 連日の爆発65で首位浮上!

[ 2011年1月17日 06:00 ]

第2ラウンド、18番でティーショットを放つ丸山茂樹

 米男子ゴルフツアーのソニー・オープン第2日は米ハワイ州ホノルル・ワイアラエCC(7044ヤード、パー70)で行われ、2位から出た丸山茂樹(41=セガサミーホールディングス)が65で回り、通算10アンダーで、スチュアート・アップルビー(39=オーストラリア)と並び首位に立った。アマの松山英樹(18)は通算4オーバーで予選落ち。今田竜二(34)は松村道央(27)とともに通算1アンダーの68位でカットラインは通過したものの、決勝ラウンド進出には2打及ばなかった。高山忠洋(32)は左手痛でスタート前に棄権した。

 ロングパットが面白いように決まった。丸山は14番で12メートルをねじ込むと、15番ではカラーから10メートルを沈めて連続バーディー。18番でも5メートルのバーディーパットを決めるなど2日連続の65をマークした。「ロングパットが決まると気持ちがいいし、(ショットが)多少曲がっても何とかなると自信を持てる。2日間良いゴルフができたのは率直にうれしい」。米ツアーでは09年のこの大会初日以来、2年ぶりの首位に笑顔を見せた。

 小技もさえた。7番パー3ではグリーン右のバンカーから12ヤードの距離を直接入れてバーディー。他の日本勢が精彩を欠き誰も決勝ラウンドに進めない中、多くの日本人ギャラリーの「マルちゃん頑張れ」との声援を受けスコアを伸ばした。

 2000年から9年間を米ツアーで戦った。日本の代表として先頭を走り続けた41歳だが、年下の意見でも素直に耳を傾ける。大会前の練習ラウンドでは米ツアー時代の後輩・今田から「(ショットのアドレスの時に)もう少し姿勢良く構えた方がいいかも」とのアドバイスを受けた。少し高い位置からボールを見るように構えると「良くなった」と効果はてきめん。貪欲な姿勢が好結果につながっている。

 8年ぶりの米ツアー4勝目を挙げればシード権を再び手にすることもできる。「戻ってこいと言ってくれる仲間もいるけど、まだ考えられない」と慎重だが、「勝ったら家族と相談する」と米ツアー復帰の可能性もにおわせた。初日が荒天で中止となったため最終組で出る最終日は36ホールの長丁場。「フィジカルだけでなくメンタル面も問われそう。もう年だからゆっくり歩いて、気負わずに頑張りたい」。優勝争いの厳しさを知るからこそ、肩の力を抜いて勝負に挑む。

 ≪過去は9度中2勝≫丸山が米ツアーで第2ラウンドを終えて首位に立ったのは過去8度あり、02年のバイロンネルソン・クラシックと03年のクライスラー・クラシックはそのまま逃げ切って優勝した。また、ソニー・オープンで首位に立つのは05年の第2ラウンド、第3ラウンド(最終成績は3位)、09年の第1ラウンド(最終成績は12位)に次いで4度目となった。

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2011年1月17日のニュース