白鵬 6連覇へ意欲的“すぎる”出稽古討ち

[ 2011年1月6日 06:00 ]

豊ノ島を押し出す白鵬

 大相撲の初場所(9日初日、両国国技館)で史上2位タイの6連覇を狙う横綱・白鵬(25=宮城野部屋)が5日、東京都墨田区の時津風部屋に出稽古し、昨年11月の九州場所の優勝決定戦で対戦した前頭筆頭・豊ノ島らと熱のこもった稽古を展開した。

 同じく出稽古に来た前頭16枚目の蒼国来に3連勝した後、豊ノ島を指名。17番連続で胸を合わせ15勝1敗1分けだった。1敗はもろ差しから寄り切られたが、ほとんどは鋭い立ち合いからの横綱相撲。「いい稽古ができた」と納得の表情だ。
 当初は小結・栃煌山ら春日野部屋勢が宮城野部屋に来る予定だったが、先場所14勝を挙げて「一番勢いのある力士」と警戒する豊ノ島の元に出向くことを決意し、急きょ方向転換した。師匠の宮城野親方(元幕内・竹葉山)によると、白鵬は6日には九州場所で連勝を63で止められた関脇・稀勢の里と稽古を行いたい意向を持っているという。だが、午後から東京・明治神宮で奉納土俵入りが控えているだけに、師匠は「出稽古は厳しいと思う」と意欲的すぎる横綱に難色を示していた。

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2011年1月6日のニュース