まさに怪物…布巻3人ぶらさげトライ演出!

[ 2011年1月6日 06:00 ]

<関西学院・東福岡>相手のタックルにもびくともせずにパスを送る東福岡・布巻

 【全国高校ラグビー・東福岡42―7関西学院】史上8校目の連覇を狙う東福岡(福岡第1)は7人制ラグビー日本代表CTB布巻が3トライを演出する活躍で6度目の決勝進出に導いた。

 前半25分、ゴール前20メートル左中間ラックから右へ出たボールを受けると3人が束になってきたが“怪物”はびくともしない。3人を体にぶら下げたまま左手だけでWTB日名子へ渡し、左中間にトライが決まった。42―7の点差以上に力の差を見せつけた瞬間だ。
 「うれしい半面、きょうはミスが多かった。修正しないと」。不用意なミスを反省したが、前半21分、後半12分には好判断の飛ばしパスでWTB中野の独走2トライを演出するなど、補って余りある存在感だった。
 春の選抜大会も含めた史上初の4季連続優勝のかかる決勝では、留学で布巻が不在だった夏の菅平合宿で8トライを奪われ完敗した桐蔭学園とぶつかる。谷崎監督はこの日、第1キッカーだったSH岩村を外し、速い球出しが持ち味のSH後藤を起用。後半からはSOに入っていた布巻をCTBに戻した。指揮官は「試すこともありました」と明かすなど、決勝に向けての準備も行った。これで公式戦56連勝。偉業達成に王手をかけた。

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2011年1月6日のニュース