「三途の川」から復活…豊真将、大関連破!

[ 2010年11月19日 06:00 ]

寄り倒しで把瑠都(左)を破った豊真将

 大相撲九州場所5日目は18日、福岡国際センターで行われ、新三役を目指す豊真将が把瑠都を寄り倒して、前日の琴欧洲戦に続く大関撃破で4勝1敗と好調だ。10月の秋巡業中に42度を超える高熱を出すアクシデントに見舞われながら、驚異の回復力で復調した29歳が今場所の台風の目となりそうだ。2日目に連勝記録が63で止まった横綱・白鵬は朝赤龍を寄り切って4勝1敗。全勝は平幕の翔天狼のみで1敗は白鵬、豊真将、把瑠都ら12人と大混戦となっている。

【取組結果


 生死の境をさまよった豊真将が連日の大関撃破で館内を沸かせている。前日は琴欧洲に出足一気の注文相撲。この日は把瑠都に左四つの体勢をつくられたが、すぐに気持ちを切り替えた。後ろに下がりながら、うまく巻き替えてもろ差しになると「とりあえず前に出よう」と低い体勢から寄り倒した。2日目から4連勝。「いい流れできている。一番一番に集中して場所を盛り上げたい」と声を弾ませた。
 「三途(さんず)の川が見えた。本当に死ぬかと思った」という出来事は秋巡業中に起きた。10月23日の尼崎巡業で右足親指付け根を裂傷。その後の巡業はテーピングをして参加したが、これがいけなかった。同29日の庄原巡業後に42度を超える高熱を出してダウン。病院に駆け込んだ。「リンパが腫れてきておかしいなと。ばい菌が足から入ったと気づいた時には高熱で意識がもうろうとしていた」。その後通院で数日間点滴治療し今月上旬に稽古再開。災難ではあったが、本人は「あれで悪いものを出し切りました」と前向きにとらえた。
 若手有望株と呼ばれていた豊真将も29歳。幕内上位に上がるたびに上位の壁にはね返されてきた。過去に三役挑戦場所が7度もあったが、うち6度は休場と負け越し。07年秋には西前頭筆頭で8勝7敗と勝ち越しながら、前頭3枚目の琴奨菊が10勝を挙げたために昇進できない不運もあった。だが、このまま勝ち続ければ初の三役も見えてくる。「最近は強く願わないと三役にはなれないと思っている。横綱にも思い切って取りたい」。6日目は白鵬戦。病み上がりの“万年三役候補”に最大のチャンス到来だ。

 <把瑠都、絶叫!破壊!>背中から土俵下へ転落した把瑠都はよほど悔しかったのか花道で絶叫。支度部屋に入ると入り口近くの掲示板に八つ当たり。強烈な右ストレートで板を破壊した。怒りは風呂場で洗い流し、報道陣の前では冷静に分析し「立ち合いがね…。(腰が)上がってたね」と反省。相手が仕切り線から離れて立ったことには「どうしたらいいか分からなかった」と首をひねった。

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