“歴史的瞬間”にファン大興奮も…空席だらけ

[ 2010年11月16日 06:00 ]

稀勢の里(右)に寄り切られ、客席に倒れ込んだ白鵬は苦笑い

 【九州場所2日目】白鵬が土俵下に転落した瞬間、場内のいたるところでファンが立ち上がり、殊勲の稀勢の里に祝福の拍手を送った。

 大分県の大野昌男さん(60)は「歴史的な瞬間に立ち会えて、きょうのチケット代は安いと思う」と興奮気味。その一方で「白鵬が70連勝すると思っていたのでまさか、という感じ」(福岡市、会社員)の声もあり、反応はさまざまだ。
 相撲史に残る波乱劇が起きた、この日の観客動員は定員(約7500人)の半数にも満たない3480人(昨年比308人減)。2年前から連結式の座布団が導入されたため、横綱が敗れた時に定番となっている座布団乱舞も見られず、向正面の座布団が1枚だけむなしく舞っただけだった。升席の上部は空席ばかりが目立ち、放駒理事長(元大関・魁傑)は「歴史的な瞬間を見られたわけだから、きょうはお客さんも満足してくれたと思うが…」と話すにとどめた。

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2010年11月16日のニュース