好調・田中、跳馬で2個目のメダル

[ 2010年11月16日 23:12 ]

女子種目別決勝 跳馬で着地した田中理恵

 【広州アジア大会体操】好調の田中が、今大会個人種目2つ目のメダルを獲得した。個人総合の銅に続いて、種目別の跳馬は銀。日本勢では、指導を仰ぐ瀬尾コーチが優勝した1990年北京大会以来、この種目で20年ぶりの表彰台に立ち、「運がよかった。練習してきたことは出せたので、うれしい」とさわやかな笑みを振りまいた。

 前日の個人総合決勝後に「気を抜かずに種目別も頑張る」と宣言した23歳。言葉通りに集中力を保った。2回の跳躍とも出来栄えを示す実施点で高得点の9点台をマーク。安定感が光った。3つ目のメダルを狙った段違い平行棒ではつなぎ技で落下し、「あわてちゃいました」と思わず苦笑い。種目別最終日に床運動で雪辱を狙う。
 大学卒業後は教職の道に進むつもりだったが、昨夏に出場したユニバーシアード大会を機に競技へ思いが強まった。「もっとやりたい」と両親に訴えて続けた体操を今、存分に楽しんでいる。(共同)

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2010年11月16日のニュース