遼くん「ウァーッ」イライラ29位後退

[ 2010年9月19日 06:00 ]

<ANAオープン3日目>1アンダー29位タイでホールアウトする石川遼

 【ANAオープン第3日】石川のバースデーウイーク優勝は大きく遠のいた。スコアを1つ落として迎えた13番では第1打を左へ打ち出した瞬間に「ウァーッ」と叫んで感情を爆発させた。3バーディー、3ボギーのもどかしい内容に「バーディーが欲しい中で、取れずに苦しい展開だった」とイライラが募っていたことを認めた。

 出だしの1番で1・5メートルを外してボギーとすると、7番でも1メートルを入れられずボギー。12番以降はクロスハンドの握りを試すなど試行錯誤した。しかし、劇的な効果はなく通算1アンダーにとどまった。それでも、ホールアウト時点では首位とは6打差で「パットは入らない日もある。中日クラウンズの時もあきらめずにプレーして逆転優勝した。まだまだあきらめない」と語っていたが、その後パットが好調な池田がスコアを伸ばし、結局は8打差。グリーン上の苦戦が響いた。

 ≪薗田乱調5位≫3打差の4位から出た薗田はショットに安定感を欠き、2バーディー、2ボギーの72でまとめるのが精いっぱい。首位と5打差の5位に後退した。それでも「ショットが狂っていてどこまで行っちゃうんだろうと思ったけど、最終的にイーブンで回れたのでよく耐えたと思う。最終日はバーディーを先行して、リズムのいいプレーをしたい」と気持ちを切り替えた。

 ≪河野 66で2打差2位浮上≫ツアー2年目の29歳、河野が66の好スコアで2打差の2位に浮上した。ゴルフの腕を磨くため、東洋大卒業後の03年から3年半、単身渡米。毎週のようにミニツアーに出て「お金を稼がなきゃいけなかったので、まとまったゴルフをするようになった」と堅実なプレーを身につけた。石川、池田、薗田ら若い力が台頭する中、「若い子に負けないようにやりたい」。今季5度目の決勝ラウンドで最終日最終組は初めて。「夢では勝ちたいと思うけど、まだ届かないのでは。気負わずにやりたい」と語った。

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2010年9月19日のニュース