藍 強風も「直感を信じて」17位浮上

[ 2010年8月29日 06:00 ]

 USLPGAツアーカナダ女子オープン第2日は27日、カナダ・ウィニペグのセント・チャールズCC(6572ヤード、パー72)で行われ、初日63位と出遅れた宮里藍(25=サントリー)は強風の中、底力を見せて3バーディー、1ボギーの70で回り、通算イーブンパーで17位に浮上した。宮里美香(20=フリー)は通算4オーバーの59位で決勝ラウンドに滑り込み。上田桃子(24=ソニー)は通算6オーバーの86位で今季3度目の予選落ちを喫した。ミシェル・ウィー(20=米国)が通算10アンダーまで伸ばし首位を守った。(ウィニペグ・宮下幸恵通信員)

 インスタートから12、13番と2メートルのバーディーチャンスを逃して迎えた14番。5メートルからの3パットボギーが、宮里が目覚めるきっかけになった。「何か分かんないけど、自分の直感を信じて、いいストロークをしていればグリーンが応えてくれるんじゃないかと思えた」。16番で1メートルのバーディーパットを決めると、折り返した後半2番では5メートルをねじ込み、5番でもバーディー。強風に多くの選手が苦戦する中、2アンダーにまとめた。

 今季5勝目を挙げたセーフウェー・クラシック最終日翌日の23日、米オレゴン州ポートランドからの移動の際、空港で8時間も待たされた。米ツアー5年目で慣れているはずが「さすがに疲れて起きられなかった」と言う。疲れもあって初日は63位スタートだったが、「後半からグリーンのスピードと自分のラインがかみ合ってきた」と体調もプレーも上向きだ。

 2週連続優勝は厳しくなっているが、賞金ランク1位の宮里を追う同3位の申ジエ(韓国)が2位、賞金ランク5位のS・ペテルセン(ノルウェー)が3位におり、タイトル争いの上でも決勝ラウンドは重要。“一球入魂”のモットーに変わりはなく、「まだまだ自分次第で伸びていける」と上位をにらんだ。

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2010年8月29日のニュース