粋な計らい ワトソン18番有終ステージ!

[ 2010年7月18日 06:00 ]

18番ホール、橋の上に立ち声援に応えるT・ワトソン

 【全英オープン第2日】ワトソンが最後のティーショットを打った瞬間にサスペンデッドを告げるホーンが鳴った。これでもう後続組が18番に来ることはない。主催者の計らいもあって、18番はワトソンのためのステージとなった。

 フェアウエーにかかるスウィルカン橋にキスをしたワトソンは、パーマーやニクラウスがそうしてきたように、橋の上で声援に応えてカメラマンのシャッターを浴びた。前の組のウッズもイーグルパットを打たずに、そんなワトソンの雄姿をじっと見つめていた。

 「きょうはコースに、見守ってくれた人に感謝をして最後のプレーをした。このコースは本当に多くのことを教えてくれた」。全英には33回出場して歴代2位タイとなる5回の優勝。セントアンドリュースで勝つことはできなかったが、84年大会のバレステロスとの優勝争いなどはファンの記憶に深く刻まれている。

 昨年2位の活躍によって2014年まで5年間の出場資格があるものの、聖地での全英開催は少なくとも2015年以降。「これが私にとっての最後の全英ではないが、最後のセントアンドリュースだ」と語ってワトソンは聖地を後にした。

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2010年7月18日のニュース