遼くん涙の新帝王継承!ワトソンから激励の言葉

[ 2010年7月18日 06:00 ]

<全英オープン2日目>3アンダーでホールアウトし、P・ハリントン(左)が見つめる中、T・ワトソン(中央)に言葉をかけられる石川遼

 “新帝王”継承を誓った遼くんが決勝ラウンドに挑んだ。第139回全英オープン第3日は17日、英国セントアンドリュース・オールドコース(7305ヤード、パー72)で行われ、2バーディ、3ボギー、1ダブルボギーの75でスコアを3つ落とし、イーブンパーの41位で最終日を迎えることになった。第2日はセントアンドリュースでの最後の全英となるトム・ワトソン(59=米国)が通算4オーバーの86位で予選落ち。同組で回った石川はワトソンから激励を受けると涙で新時代の“バトン”を受け取った。

【石川遼ホールbyホール】

 ワトソンの言葉を胸に0番アイアンを思い切り振り抜いた。青空ものぞく聖地での第3ラウンド1番パー4。吹き抜ける風の中、石川は残り140ヤードまで運ぶと、第2打をピンまで10メートルに寄せて、まずは無難にパーを取った。その後もパーを続けたが、6番で4メートルのパットを外して、ボギーが先行。しかし、18歳はすぐに気持ちを切り替えた。次の7番は第2打でグリーンに届かなかったものの、第3打をパターで絶妙なタッチで1メートルにまで寄せてパーセーブ。悪い流れを断ち切った。

 2日目のホールアウト後、ワトソンから思わぬ激励の言葉を受けた。「君は本当にいい選手だし、いいスイングを持っている。それを変えることなく頑張ってくれ」。目頭が熱くなった。スコア提出後も感激は収まらず、テレビのインタビューでは涙があふれた。「こういう歴史的な瞬間に自分が立ち会えると思っていなかった。一生の宝物になった」。先月の全米オープンからメジャーで2試合続けて予選ラウンドを一緒に回り、そのプレーぶりと人柄にひかれた。何より最終ホールのティーグラウンドからグリーンまで鳴りやまなかった拍手に、ワトソンの偉大さを感じた。
 第2ラウンドはスタート直後に強風による1時間の中断、さらに進行も遅く約7時間半のマラソンラウンドとなった。グリーン上のボールが動くほどの猛烈な風の中、それでも、15番では4メートルのパーパットをねじ込み、難所の17番ではドライバーでフェアウエーをとらえて、きっちりパーをセーブ。風にも負けない安定したショットが粘りのゴルフにつながった。
 2日目の後半に崩れた1年前からの成長を、予選通過という形ではっきりと示した。体力的には厳しいものがあったが、「最後の(ワトソンの)歴史的瞬間に立ち会えたことで全部吹っ飛びました」。気が付けば、口をつくのはワトソンのことばかり。「人がたくさんいるところで凄いことをする。最後も入って終わるんじゃないかと思った。最後までファンを魅了するプレーは衝撃的だった」。18番でのワトソンの2打目は約35ヤードをパターで転がして、あと少しでイーグルという一打だった。
 「自分がそういうものを受け継いで頑張っていかないといけない」。“新帝王”と呼ばれた男からはサイン入りのボールとグローブを手渡された。その時、一緒に託されたのはゴルフ界の未来。石川はそれをしっかりと受け取った。

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