ウッズ イライラ爆発も意地の4アンダー

[ 2010年7月18日 06:00 ]

クラブを叩きつけてイライラを爆発させたウッズ

 【全英オープン】復活優勝を狙うタイガー・ウッズ(34=米国)は強風に苦しみながらも第2ラウンドを73でまとめた。第3ラウンドも73で、通算3アンダーの18位で最終日を迎えることになった。

 ウッズは第3ラウンドも風に悩まされながらのプレーとなった。2番パー4の第2打は左から吹きつける強風を意識するあまり、左にひっかけた。クラブを叩きつけて怒りを爆発。何とかパーセーブしたが、イライラを募らせた。さらに5番パー5では第2打を右に大きく曲げてしまい、ボギーが先行。結局3バーディー、4ボギーの73とスコアを1つ落とし、3アンダーで3日目を終えた。

 第2ラウンドは強風に苦しみながらも意地を見せた。「きょうのコンディションは本当に難しかった。何度もボールが動きそうになって、仕切り直しをした。その中でいいショットを打って耐えることができた」。スコアを1つ落として、首位に4打差の8位から8打差の14位に後退したが、納得の表情でコースを引き揚げた。
 手を焼いたのはパットだった。1、2番ともに3パットで連続ボギー。「テークバックでパターが踊っていた」と言うほどの強風に集中力を乱され、今大会から導入した新パターも不発だった。5、9番でバーディーを取り返したが、13、15番で3パットのボギー。それでも最後には見せ場をつくった。357ヤードの18番パー4。1Wで放った第1打はグリーンを駆け上がってピンをかすめた。あと少しでホールインワンのスーパーショットで1オンに成功。6メートルのイーグルパットは惜しくも外れたが、バーディーで気分良くホールアウトした。
 不倫スキャンダルによる大会出場自粛から復帰して3カ月が経過したが、ここまで6戦未勝利。全英オープン3勝のうち2勝を挙げているセントアンドリュースは復活優勝に格好の舞台だ。8打差で勝った00年、5打差の05年のような展開は期待できないが「また天気は変わる。(決勝ラウンドは)タフな36ホールになるだろう。十分チャンスはある」と前を向いた。

続きを表示

2010年7月18日のニュース