まだ心に大きなひび…白鵬「休場考えた」

[ 2010年7月6日 06:00 ]

名古屋場所の番付表を手にする白鵬

 名古屋場所の番付発表を受け、横綱・白鵬(25)が5日、名古屋市内の宮城野部屋で会見した。「難しい場所になるが、心と体を一つにして土俵に集中したい」と神妙な面持ち。「年1回の名古屋場所で、いい相撲で千秋楽まで頑張りたい」と表情を引き締めた。

 自身も花札による賭け事に関与したとして、前日には力士を代表して頭を下げた。この日は賭博関連の質問は受けつけない予定だったが、「まだ心に大きなひびがある」と明かし、処分はなかったにもかかわらず「休場も考えていました」と胸中を吐露。「本当に全国の相撲ファンに申し訳ない気持ち」とあらためて謝罪の言葉を口にした。
 また、解雇となった元琴光喜についても言及。「角界一相撲のうまい力士と思ってたし、同じ土俵で戦えたことは誇り」と目を潤ませた。一方で「朝青龍関が辞めた後も把瑠都の(大関)昇進があった。琴光喜関の後も誰かが上がって(昇進して)くれれば」と角界の明日に視線をやった。
 現在32連勝中。朝青龍の35連勝超えも、15日制初の3場所連続全勝優勝も今場所にかかる。右大腿部のできものを名古屋入り後に切除したことを明かし「体調は大丈夫。うみを出しきれ!!」と、武蔵川理事長ばりのコメントで笑いを誘った一人横綱。その姿は「明るい話題を提供したい」という思いにあふれていた。

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2010年7月6日のニュース