NHK会長、相撲の灯消したくないが…

[ 2010年7月6日 20:09 ]

 「国技だから相撲の灯は消したくない。苦渋の選択です」。大相撲名古屋場所の初日まで1週間を切った6日、中継をしないという決断を下したNHKの福地茂雄会長は記者会見で、ダイジェスト番組でファンの要望に応えるという苦肉の策に至った経緯を説明した。

 同日夕の会見に出席した5人の幹部は、終始厳しい表情。福地会長は「中継をやめることはわれわれの思いではない。しかしそのまま放送したのでは、日本相撲協会の軌道修正がどこまでできるか分からない」と、相撲界への不信をにじませた。
 相撲をめぐっては、大麻問題や元横綱朝青龍関の暴行問題など、不祥事の度に視聴者から放送中止を求める声が。福地会長はそのことに触れ「今回はいろんな声が1万2千件。NHK以外の、外部の不祥事でこれだけ声があるのは、大変なことだ」と憤った調子で話した。

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2010年7月6日のニュース