柔道家、母親、そして…谷“いばらの道”にも自信

[ 2010年5月10日 21:42 ]

谷亮子「ロンドン五輪で金メダルを目指す」

 柔道家の谷が母親という立場に加え、政治家を目指すという大きな仕事を抱える。「どれ一つ取っても大変」と自覚する通り、あえていばらの道を選択した。
 昨年10月に第2子を出産。休養期間を経た現在はトレーニング程度の調整にとどまっている。父の田村勝美氏によれば、6月に入ってから柔道着を着ての練習をようやく再開するという。長年君臨してきた48キロ級は、世界女王の福見友子(了徳寺学園職)や有望な山岸絵美(三井住友海上)らが台頭した。ロンドン五輪出場に必要なポイントの対象大会は今月始まった。谷に残された時間は決して多くはない。
 一方で自信ものぞかせた。来季は五輪出場ポイントが大きな大会が控える。「来年はビッグポイントだし、目指すもの(大会)にはどんどん勝っていきたい」と言う。さらに48キロ級の現状を「毎回優勝者が変わっている。飛び抜けて安定している人がいない」と強気に言い放った。
 具体的な復帰時期を「今年中か年明け」とした。早ければ11月の講道館杯全日本体重別選手権で畳に戻るとみられる。

 ▼荻原健司氏(ノルディックスキー複合の五輪金メダリストで引退後に参院議員)の話 当選すれば金メダリストのヤワラちゃんから、谷亮子議員となる。誰もがもろ手を挙げて応援していたのが、批判する人も多く出る。状況が一変する覚悟、批判に負けない気持ちが必要。

続きを表示

2010年5月10日のニュース