池田「毒吐ききった」急浮上65!決勝R進出

[ 2010年4月17日 06:00 ]

4H、ティーショットを放つ池田勇太

 男子ゴルフツアー東建ホームメイト・カップ第2日は16日、三重県桑名市の東建多度カントリークラブ・名古屋(7081ヤード、パー71)で行われ、池田勇太(24=日清食品)が1イーグル、5バーディー、1ボギーの65をマークし、通算3オーバーで初日の117位から42位に浮上して決勝ラウンドへ進出した。88位から出た石川遼(18=パナソニック)は73とスコアを落とし、通算8オーバーの92位で、日本ツアーでは昨年6月の日本プロ選手権以来、17試合ぶりの予選落ち。上田諭尉(36=タニヤゴルフ)、宮本勝昌(37=ハートンホテル)が通算3アンダーで首位に並んだ。

【第2R


 眠気に襲われていた17番パー5。池田本人も思わず目が覚めるイーグルが来た。第2打をグリーン手前花道まで運ぶと、ピンまでは残り30ヤード。SWでのチップショットはラインに乗ってそのままカップに沈んだ。「バーディーを取ろうと構えたらいいイメージが出た。変なこと考えずに打ったら入った」。予選落ちの危機から、この日ベストタイの65をマーク。順位を75も上げ、カットラインを1打上回って決勝ラウンドへ進んだ。

 「自分でもびっくり。全部、毒を吐ききった感じ」。29位に入ったマスターズから帰国したのが13日。米国に5週間滞在したため、今も体内時計は日本とは昼夜が逆転する米国のままだ。米国なら真夜中にあたる午後に出た前日は80の大叩き。だが、この日は午前8時30分のスタートが好スコアを後押しした。「朝の方がいい。向こうで夜更かししたと思えばいいから」と2番でバーディーを奪うと、正確なショットで12番までに5バーディーを量産した。

 ところが、米国の午後10時45分にあたる午前11時45分から睡魔に襲われた。「13番からおかしくなった」と言うように、パー3で第1打をグリーン手前に外してボギー。そこからは目をしょぼつかせながら我慢のプレー。「後半は耐えられればいい」という中で、17番のイーグルが効いた。

 前夜は午後10時に床に就いたものの、2時間置きに目が覚めた。会見の最後には「はあー」とあくび。その後のマッサージでは時差ぼけ解消のため睡魔に耐えた。「体を慣らしていくと同時に、きょうみたいなゴルフができればいい」。第3日のスタートは午前9時5分。まだまだ浮上のチャンスはありそうだ。

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2010年4月17日のニュース