全日本選手権9連覇の広田がまさかの代表落ち

[ 2010年4月17日 18:59 ]

 トランポリンの世界選手権(11月・フランス)代表最終選考会最終日は17日、山形県の上山市体育文化センターで男女個人決勝などが行われ、女子は全日本選手権9連覇の広田遥(阪南大職)が演技を中断する失敗で9位となり、代表落ちする波乱があった。

 男女4人ずつが選出された。男女の1位はそれぞれ伊藤正樹(金沢学院大ク)と山田紗菜(石川・北陸学院高)でアジア大会(11月・広州=中国)の代表も兼ねる。
 男子は2位外村哲也(日体大ク)と3位山口学(金沢学院大ク)のほか、10位ながら昨年の世界選手権3位の実績で上山容弘(インテリジェンス)が選ばれた。女子は2位二木美香(金沢学院大ク)3位松田真紀子(阪南大ク)4位西岡尚美(Ambitious)と上位が代表に決まった。

 ≪新タイプに合わず…≫女子で五輪2大会代表の広田の代表落ちにどよめきが起こった。中央で真上に跳べなかった第一人者は「(新しいタイプの)トランポリンにやられた。2003年から代表に入ってきたのに」と悔しそうな表情を浮かべた。
 今回の選考会では今季のワールドカップ(W杯)で導入した従来よりも弾力性の高いトランポリンが初めて使われたが、普及が遅れているという。広田は「ここに来る3日前に初めて練習したばかりで調整不足だった」と残念そう。日本協会の福井競技部長は「来年はロンドン五輪予選で必要な人材。再出発してほしい」と奮起を期待した。

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2010年4月17日のニュース