朝青龍VS内館委員、最後もやっぱり…

[ 2010年1月6日 06:00 ]

土俵の外でシコを踏む朝青龍(左)と内館委員

 横綱審議委員会による稽古総見が5日、東京・両国国技館で行われた。29番取った横綱・白鵬らが熱の入った稽古を披露し、前回の総見で酷評した内館牧子委員(61=脚本家)も「最近の中では一番」と絶賛。だが、横綱・朝青龍(29=高砂部屋)は7勝5敗と闘志も空回り。初場所(10日初日)限りで任期が切れる内館委員の最後の総見でアピールどころか、逆に“最後のお説教”を受けてしまった。

 横綱、大関の申し合い開始から30分、熱気あふれる土俵から真っ先に朝青龍が離脱した。ライバルの白鵬らが全身を赤く染めて稽古しているのを横目に、29歳の横綱は足早に土俵から離れていった。関係者席の横の通路を通り過ぎる際には、左ひじをしきりに動かし「あ~。ダメだ!」と弱音を吐いた。
 初場所限りで任期が切れる内館委員の最後の稽古総見で、どうしても結果を出したかった。前日の出稽古後には「お世話になったし、精いっぱいの稽古を見せたい」と最高のパフォーマンスで送り出す考えを口にしていたが、闘志は完全に空回り。最初は日馬富士を押し出す上々の滑り出し。ところが、その後は立ち合いの踏み込みなどに精彩を欠き、ほとんど前に出られずに7勝5敗。白鵬には全く歯が立たず2連敗で、「負けたね。だから何だ!!」と腹立たしそうに吐き捨てた。そして「体のバランスが良くない。体の反応も悪い。(内館氏に)いい稽古を見せていない」と、ぼやき節が口を突いて出た。
 それでも最後は気を取り直して内館委員に「長い間、おつかれさまでした。これからも末永くお幸せに」と独特の言い回しで言葉を絞り出した。だが、そのメッセージを聞いた“天敵”からは「プロのスポーツ選手としては超がつく一流だけど、相撲道という部分では…。いいプロスポーツ選手でなく、いい“横綱”になってほしい」と最後まで苦言を呈された。
 アピールは失敗に終わったが、最近は横審で不振な時ほど場所の成績が好転する傾向にある。内館委員の最後の職務は千秋楽翌日(25日)に行われる定例の会合。2場所ぶりの優勝で汚名を返上することができるか。

 <石橋委員も最後の辛口>03年から4年間にわたって委員長を務めた石橋義夫委員(共立女子学園理事長)も最後の総見となった。全体的な稽古総見の盛り上がりには満足そうだったが「白鵬はもう少しぴりっとしてほしいな。朝青龍も一生懸命やっているとは思うけど…」と辛口の評価。内館氏同様、厳しい意見を寄せた好角家は「最後にいいものを見せてもらった。感無量だね」と感慨深げだった。

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