圧倒的な攻撃力の東福岡 桐蔭学園はFWの奮起がカギ

[ 2010年1月6日 16:08 ]

2大会ぶり2度目の優勝を目指して最終調整する東福岡の選手

 第89回全国高校ラグビー大会は7日午後2時から東大阪市の花園ラグビー場でAシード同士の決勝を行い、東福岡(福岡)は2大会ぶり2度目、桐蔭学園(神奈川)は初の高校日本一を目指す。両校は6日、それぞれ最終調整で汗を流した。

 10大会連続20度目出場の東福岡が勝てば、12大会連続で西日本勢の優勝となる。5大会連続9度目出場の桐蔭学園が勝利すれば、神奈川県勢として第74回大会の相模台工(現神奈川総合産)以来15大会ぶりの全国制覇を果たす。
 Aシード同士の対戦だが、高校日本代表候補8人を擁し、2大会ぶり2度目の優勝を狙う東福岡が総合力で上回る。
 得点力にあふれる攻撃を抑えるのは難しい。力強さと機動力を兼ね備えたFWがラインに参加し、どこからでもトライを狙える。突破力のあるCTB布巻を中心に、倒れずに立ったままボールをつなぐ能力も高い。ここまでの4試合で243得点を挙げ、38トライを奪った。攻め込まれても出足の鋭いタックルで、わずか3トライしか許していない。盤石の戦いぶりで勝ち進んできた。
 初優勝を目指す桐蔭学園は小柄なFW陣がどこまで踏ん張れるかが鍵を握る。準々決勝の常翔学園(大阪第1)戦のように、どれだけ素早く集散できるか。WTB竹中、FB松島らパワフルでスピードのあるバックス陣を生かせる展開に持ち込みたいところだ。ボール争奪戦に人数を割かずに、ライン防御で抑え込む戦術も考えられる。2回戦が不戦勝だったため、1試合少ないのは体力面では有利か。
 東日本勢が優勝したのは第77回大会の国学院久我山(東京)が最後だ。桐蔭学園が“西高東低”の流れを打破して、意地を見せるか。

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2010年1月6日のニュース