違い見せつけられた朝青龍「前向きな気持ちで」

　【大相撲九州場所】朝青龍は今年最後の一番で、まざまざと白鵬に現状の違いを見せつけられた。先に左上手を取ったがあえなく上手投げに屈し「やっぱり（白鵬は）強い」と、相手をたたえるしかなかった。

　終盤の４連敗で１１勝止まり。おまけに今年、本割で白鵬に１度も勝てず、対戦成績も１２勝１２敗で並ばれた。「取り口が分かってきたんじゃないか。考えないといけない」と神妙な面持ちだった。
　全盛を迎えた白鵬に対し、２９歳の朝青龍は右肩などのテーピングが痛々しい。来年に向け「前向きな気持ちで一歩一歩やっていく。最低でも４度の優勝を目指す」と、懸命な巻き返しを誓った。