W杯距離 石田が17位、恩田は31位

[ 2009年11月29日 19:32 ]

 ノルディックスキーのワールドカップ(W杯)距離は29日、フィンランドのクーサモで行われ、女子10キロクラシカルで石田正子(JR北海道)が首位と58秒3差の26分56秒3で17位とまずまずの結果を残した。夏見円(JR北海道)は43位、大林千沙(羅漢友の会)は68位だった。アイノカイサ・サリネン(フィンランド)が、昨季のこの大会以来の通算3勝目を挙げた。男子15キロクラシカルはスプリント種目を本職とする恩田祐一(栄光ゼミナール)がトップと1分0秒4遅れの36分22秒6と健闘したが、31位でW杯得点(30位以内)を逃した。駒村俊介(黒姫和漢薬研究所)は86位で、神津正昭(ブルボン)は途中棄権した。ペッテル・ノールトゥグ(ノルウェー)が通算5勝目を挙げた。

 来年2月のバンクーバー冬季五輪に照準を合わせる距離女子の石田にとって、今はまだ調整段階だ。その中でしっかりとした走りを見せた。女子10キロクラシカルでトップと1分差以内でゴールし「まずまず」と自分の走りに合格点を与えた。
 練習で意識的に追い込んで、9月中旬に体調を崩した。その間に体重が一時約3キロ増えた影響もあり、この日は「まだ切れがなかった」という。持ち味とする後半のペースアップができなかったのだから、この順位に不満はないだろう。
 「体調を戻すのにはもうちょっと時間がかかる」と話しながらも、焦りはない。「シーズンの初め(11月中旬)よりはまし」と余裕たっぷり。3月に日本選手で初めてW杯長距離種目の表彰台に立ったレーサーからは、順調にステップを踏んでいるという自負が感じられた。(共同)

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2009年11月29日のニュース